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吹奏楽団Festaによるブログです
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HN:
吹奏楽団Festa
性別:
非公開
自己紹介:
12/30から1/4までの期間限定吹奏楽団です。
日本全国から、1/4の演奏会のためにメンバーは集まります!
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こんにちは、吹奏楽団Festaです。
レビュー、アナザーストーリー共に、いよいよ本番を迎えることになります。
この先の話をする前に、今回の演奏会の最大の見どころの一つ、「字幕」にまつわるエピソードをご紹介いたします。


実は、「高橋版トスカに字幕を付けて演奏する」という企画案は5年以上前からありました。
ですが、誰が字幕を創るのか、またそれにかかる準備がどの程度かかるのか予測しきれない部分も多く、
運営側の受け入れ態勢が整っていないことを理由に先延ばしされて続けてきました。

そんな中、今回の選曲に至る決定的な要員は以下の三つです。
・週末開催で出演者が比較的参加しやすくなる今回、「濱本でオケものを」というメンバーからのニーズに応えること
・濱本が「トスカ」の副指揮者として関わったこと
・濱本が信頼のおける演出家(字幕)との繋がりができたこと

今回のフェスタにおいて字幕を担当した吉野氏は、
濱本が指揮者として関わる「HAMA Project」で活躍されておられる演出家です。
このプロジェクトが昨年の3月に第1回公演を成功させたことも、
今回のフェスタでの企画が進む大きな要因となりました。

とはいえ、今回の字幕が実現するためには、様々な障壁がありました。

★スクリーンとプロジェクター
通常のオペラでは、ステージの両サイドに縦長の電光掲示板を置きます。
ですが、これがなかなか高額です。

そこで、対案として上がったのが「プロジェクターによる投影」。
しかも、当初提案があったのは「高さ1メートル・幅7メートル」のスクリーンでした。
アルカイックホールの奥の席からでも読める文字の大きさで、横書きで2行程度を表示させるイメージです。

これを実現するための課題は、およそ3点。
・スクリーンが用意できるか(おそらく、ホールの舞台さんに作成していただく)
・映写機は対応しているのか
・本番照明で舞台が明るい中、字幕は読めるのか

ステージマネージャーとしてお世話になっている山口さんとの打ち合わせ、
山口さんにもご同席いただいたうえで、ホールスタッフさんとの打ち合わせ
を経て、「スクリーンは2.7メートル四方のものを二つ並べれば実現可能」
という結論になり、吉野氏・濱本も同意します。

しかし、映写機と照明については未知数のまま。
現地確認するには、施設使用料が発生するため、二の足を踏み続けていました。

そこで登場したのが、イベント業界で働くスタッフ。
彼のツテで、映像関係の業者が相談にのってくださいました。

映写機の型番と使用環境からの予想と対策を具体的に提案していただき、
「ベストな状況」「最悪の状況」「そのうえでの対案」が明確になります。

最終的には、当日の判断が必要ではありますが、
各セクションが納得できる形で、課題にめどがついたのでした。


★曲と字幕の内容
形はある程度目途が立ったとはいえ、中身こそがお客さまの印象に大きく影響します。
この部分も当然にこだわったポイントです。

オペラでは「原語上演」が一般的なため、
日本人の私たちには、何を言っているのかわからない人がほとんどでしょう。

歌い手として、日本語は「歌いにくい」だけでなく、
歌詞が「韻」を踏んでいたり、「語呂」を意識した歌詞だけに、
単純に日本語訳を創っても、よくわからないことになるのです。
(時折、公開時の時事ネタが含まれることもあります)

そもそも、歌詞と演技でストーリーを紡ぐのがオペラですから、
日本語ではなく原語を歌い、「字幕」や「パンフレット」を効果的に使うのが一般的です。

オペラにおける字幕は、「歌詞」の日本語訳をベースに創るのが基本です。
しかし、今回の高橋版トスカはストーリー順に並んでいるとはいえ抜粋されたもの。

抜粋がゆえに、曲が変わると話がかなり先に進んでいる、というシーンも少なくありません。
ここをどうするのか、どう魅せるのか。
字幕担当の吉野氏はかなり苦労されておられました。

実際に、初稿が楽団に届いたのは、
なんと12/31の23:43。

その後、指揮者の濱本・演出の吉野氏・チーフマネージャーの岩佐による協議が始まります。

オペラと高橋版セレクションをリスペクトしつつ、読字に意識が行き過ぎて音楽を聴けなくならないよう、配慮を見せる吉野氏。
ストーリーを熟知しつつも、オペラを見たことが無いお客さんも視野に入れる濱本。
当日配る新聞や司会との連携も意識する岩佐。

三者の協議による修正は、年始はおろか、吉野氏の合宿所への移動中、リハーサル後、そして本番当日にまで及びました。

字幕演出が舞台芸術として与える影響の大きさ、可能性を感じた今回のフェスタでした。

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